こんにちは。中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん コンデンタルクリニック院長の今です。
今回は、歯科で使う材料(素材)のお話をさせていただきます。
歯科で使う材料はお口の中で使用するためまずは安全なものでなければなりません。
安全な素材というとどうゆうことを思い浮かべますか?
例えば、口の中に入れた材料が溶け出して、それを飲み込んでしまっても病気にならないのか?
つけたものが取れてしまって、それを飲み込んでしまったが大丈夫なのか?
金属をかぶせたが、金属のアレルギーや歯ぐきには大丈夫なのか?
などなど、例をあげれば、きりがないかもしれませんがすごく心配なことですよね。
ちなみに歯科で使う材料は、薬液等含めそのほとんどが安全であるといえます。
ただ、健康面で言うと、銀歯の治療は少し劣るかもしれません。
このように、健康面でいうと銀歯はあまりよくないかもしれません。
耐久性はどうでしょうか?
確かに金属なので耐久性はありそうですが、実は歯にとってはかなり硬い素材となります。そのため歯との境目の歯の部分が欠けてしまい、隙間ができたり、自分の歯が大きく欠けてしまうこともあります。
セラミックの材料はどうでしょうか?
健康面で言うと、アレルギーなどはありませんし、見た目も歯と同じように修復できる特徴があります。ただ最大の利点は、セラミックの材料には汚れが付かないということだと思います。
同じ時期にかぶせたセラミックの歯と銀歯を比較すると、歯ぐきとの境目で、セラミックの歯は歯ぐきがなじんていて、銀歯の方は汚れによる歯ぐきの炎症で、歯ぐきがやせてしまって境目が黒くなっているように見えます。なおかつ銀歯の表面にはうっすらと汚れがついています。
この差はこのままだと、どんどん大きくなっていき、いずれ銀歯はもう一度虫歯の治療をしなくてはならなくなるでしょう。
再治療ということは虫歯に感染した歯を削っていくので自分の歯がどんどんなくなり、少なくなったゆえ、歯の歯根に負担がかかってくると、かぶせる分だけ歯が残らなくなることもあります。もう一度かぶせなおすことができなくなるということですね。
ですので、汚れがつかないというセラミックの特性は口の中に入る材料として見た目以上に優れた特徴だと思います。
耐久性に関しては、ジルコニアセラミック以外のセラミックは素材単体で考えると金属よりも劣りますが、つける材料が接着性のセメントなので、歯と強固にくっつくことで歯と一体化し、耐久性が上がります。加えて、壊れたとしても歯が欠けるわけではないため、再治療になったとしても、最小限の治療で済むことがほとんどです。
自分の歯は守れるということですね。
金属は科学的に歯とはくっつかないので、セメントと銀歯の摩擦力でくっついているようなものとなります。ですから、歯と一体化せず歯が欠けたり、すき間から虫歯になって、銀歯が外れてくる原因となってしまいます。
「口の中で使う材料って本当に安全なの?」
という問題は、体に害があるものは使用しないため安全といえるでしょう。
ただし、それぞれの特徴がありますからそれを詳しく聞いたうえで材料(素材)の選択をした方がいいですね。