当院では、詰め物や被せ物の治療の際に、保険診療の素材と自由診療の素材について、必ずメリット・デメリットをお伝えした上で、患者様に選択して頂いております。
患者様の中には「高いものを売りつけられるんじゃないか?」と身構えていらっしゃったり、「そんなの保険で十分!説明なんていらない!」とおっしゃる方など様々ですが、なぜ当院が「必ず説明させて頂いているか」をお伝えさせてください。
当院も開業した当初はそれほど説明に力を入れていたわけではありません。患者様の意向が大切だと考え「保険で!」と言われれば、保険の治療で使う素材がどのようなものかの説明もせずに治療をしていました。
しかしながら、保険で使われている銀歯の素材は約50年前に、戦後スグの財政難の日本が、「本当は金合金を保険にしたいけど、お金がないから、銀合金を保険で使える金属にしよう。でも、いいものじゃないから、日本が豊かになったらスグに金合金に変えていこう」と苦肉の策として使用され始めたものです。
ただ近年では、保険で利用する銀歯の素材が海外では既に使用禁止になっていたり、金属アレルギーの原因になっていたり、銀歯の下に高い確率でむし歯ができてしまう事などが周知の事実となってきています。
そして、それを知らずに保険の被せ物を入れた患者様が治療後に「ちゃんと説明してくれれば銀歯は選ばなかったのに、説明なく銀歯を入れられた!!」という声をあげるケースが全国的に増えてきています。
もしも、車のタイヤがパンクして修理に出した時に、
「50年前に開発された、数年したらタイヤだけでなく、ホイールやブレーキまで悪くなってしまう費用の安い素材」で修理しておきましたよ!」と言われたら、どう思われるでしょうか?
でも事前に、「50年前に開発されたこういった素材の他にも、タイヤが長持ちするだけでなく、ホイールやブレーキにも影響がない最新の素材がありますよ!今の車をあと1年くらいで買い換えるのであれば古い素材で良いかもしれませんが、これからも長く乗るのであれば、新しい素材の方がおすすめですが、どうされますか?」
と説明を受けた上で選ぶのであれば、納得感がありますよね?
歯の治療もまったく同じだと考えています。決して高いものを売りたいわけではなく、きちんと説明責任を果たした上で、患者様に選択していただきたいのです。きちんと説明を聞いた上で保険を選択する患者様ももちろんいらっしゃいますので、身構えずに聞いて頂ければ幸いです。
クラウンはプラスチックや金属、セラミックで作られたものなど様々な種類があり、保険診療と保険外診療で使える材料も変わります。
インプラント治療の場合ににかかる費用と、ブリッジにした場合の費用とをご紹介します。様々な種類があり、保険診療と保険外診療で使える材料も変わります。
インレーとは、虫歯を削った後の穴にはめ込む詰め物です。金属やプラスチック、セラミックなどで作られた詰め物を詰める治療で使われます。
入れ歯は患者様お一人お一人の年齢、症状、ライフスタイル、体にあう材質によっても異なります。また保険内診療か保険外診療かによっても変わってきます。