12月27日(日)~1月3日(日)まで休診日となります。
1月4日(月)から通常診療になります。寒い時期ですので、風邪など召されないようにお過ごしください。
12月27日(日)~1月3日(日)まで休診日となります。
1月4日(月)から通常診療になります。寒い時期ですので、風邪など召されないようにお過ごしください。
こんにちは。中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん コンデンタルクリニック院長の今です。今年ももう年末に近づいてきましたね。日中の寒暖差が大きくなるこの季節、コロナもありますが、風邪など召されないよう気をつけていきましょうね!
さて、今回はCERECの紹介ということで、お話をさせていただきます。
CAD/CAMシステム といっても何のことをいっているのかわかる方は少ないのではないかと思います。
CADとはコンピュータ支援設計の略で、コンピュータを用いて設計することができる設計システムのことを言います。
CAMとはコンピュータ支援製造の略で、CADで作成された形状データから加工用のプログラムにより製品をコンピュータで作成するシステムです。
これを、CERECという機械に当てはめると、
CADは口腔内スキャナーというもので、歯を削った画像を読み込んでいきます。その読み込んだデータから、詰め物や被せ物の設計をコンピュータで行います。この作業は簡単なものであれば、30分もかからないぐらいで行えます。
次にCAMですが、スキャナーで読み込んだデーターから設計した詰め物や被せ物を、ミリングマシーンを使って、セラミックなどのブロックを削りだして作成する工程です。この作業も簡単なものであれば15分程度で終わります。削りだして作成したものを仕上げ研磨を行い、読み込んだ歯型のところに装着します。この工程も15分ぐらいで終了すると思います。
つまりCERECという機械を使うと、歯を削ってから最短で1時間程度で、詰め物や被せ物が装着できるということが、最大の特徴と言えます。
これによってさまざまなメリットがあります。
まずは歯型を取らないので、歯型を取る材料が苦手な方でも大丈夫です。加えて直接口腔内スキャナーで歯型を撮影しますので、歯型を取った模型よりも正確に被せ物や詰め物を作成することができます。(症例によっては技工所で作成したものが色や形態で優れている)
次に、通常では歯型を取った模型を技工所に送ってそこから詰め物や被せ物を作成するため、装着するまで一週間程度の時間を要します。CERECを使えば最短でその日の内に治療が完結します。これは実は感染対策の観点でも有効なシステムです。
通常歯型を取った模型を技工所に送ったり、作成したものを技工所から受け取ったりという作業があります。これによって、外部の人との接触回数が増えて、いくら院内で感染対策を行っていても、感染リスクが高くなってしまいます。実際に技工所から各医院に技工物を運んでいる方がコロナに感染してしまったというケースもあります。
また、院内で完結できるシステムのため、費用面でセラミックの素材でも少し抑えられるようになるのではと考えています。それによって、以前にも述べたデメリットの多い保険で使うパラジウム合金の数を減らせられれば、皆さんにもっと快適にクオリティ・オブ・ライフを提供できるのではないかと思っています。
当院では、今は試験段階で、実際に提供できるのは来年になると思いますが、さまざまな方に、このシステムを有効活用できるようにしていきたいと思います。